Bさんの職場では、母親が作った弁当を「ママ弁」と呼んでいるという。
「僕の職場では男女問わず『ママ弁』を持参する若手社員が数人います。母親と仲が良い人が多く、仕事でも恋愛でも何でも相談するし、一緒に遊びに行くと言いますね。
今の部署にいる20代の男性社員も時々『ママ弁』を持ってきていますが、母に作ってもらったことは一切隠していません。慣れた味がいいんだろうし、お金だって浮きますしね。昼食でコンビニ弁当を買っていたら、仮に1日500円だとして、1か月20日間勤務で1万円。年間にしたら12万円にもなります。言葉は悪いですが、実家でもお弁当でも、利用できるものは利用しておいた方がいいと思います」(Bさん)
恋愛対象としては「警戒する」という女性も
金融機関に勤める20代女性・Cさんは、「職場に『お母さんが作った弁当』を持参するのがアリかナシかは、条件による」と言う。
「実家暮らしで、家にお金を入れているなら、まだいいんじゃないですかね。アウトなのは、社会人になっても親から受ける世話を“当たり前”だと甘えているパターンです。あと、年齢にもよりますよね。20代ならまだいいけど、例えば40代とか50代で親に作ってもらっていたら、ちょっと引くかもしれません」(Cさん)
Cさんは、「もし自分が気になった男性が、親が作ったお弁当を会社に持って来ていたとしたら、まずその背景を探る」と言う。どういうことか。
「他人の作ったものが食べられないとか、とにかく節約したい人なのかとか、健康面の問題があるのかなとか、いろいろ事情があると思うんですよね。
もし付き合いたいと思う相手だったら、一瞬、警戒はします。家の味に慣れ過ぎていて、例えば付き合っても『私が作るものに文句言われそう』とか、『デートでもお母さんの作ったおにぎりを持って来そう』とか考えちゃうし、『親も子離れできていないのかなあ』って思ってしまう。だから、なぜ弁当を持ってきてるのかは聞きたいです。恋愛対象とか結婚相手じゃない人だったら、正直どうでもいいですね」(Cさん)
職場に「お母さんが作った弁当」を持参するのは、アリかナシか、さまざまな見解があるようだ。(了)