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飲食店で相次ぐ迷惑行為の余波 衛生面が気になって“脱・現金”キャッシュレスに移行する人たち

お金に関する衛生面で最も気になるのは「硬貨を触るとき」だという(イメージ)

お金に関する衛生面で最も気になるのは「硬貨を触るとき」だという(イメージ)

日本の硬貨はものすごくきれいだけど…

 現金の衛生面への不安は、今に始まったわけではない。新型コロナウイルスの感染拡大以降、現金を避ける傾向は強まっている。

 株式会社カンムが、2020年4月に実施した「お金に関する衛生意識」について調査によると、コロナ禍が始まって「外出が減った」人たちのうち、57%が「お金の取り扱い意識が変わった」と回答。お金に関する衛生管理で気になるポイントは「硬貨を触るとき」(58%)がトップだった。

 50代の主婦・Bさんも、コロナ感染拡大が始まった頃から、現金の扱いが気になるようになったが、恐る恐る使っていたという。

「ずっと現金で家計を管理していたので、どうしても現金から離れられずにいました。クレジットカードは持っていますが、使いすぎてしまうイメージがあり、なるべく使わないようにしていたほどです。最近のスマホを使った決済は、いろいろあってよくわからないというのが本音です。コロナ以前も小銭やお札に触れた後はなるべく手洗いをしていましたが、コロナ禍以降はアルコール消毒するようになりました」(Bさん)

 現金をずっと使ってきたBさんだが、今回の飲食店の迷惑行為を知り、キャッシュレス決済に慣れるいい頃合いだと感じた。

「過去、海外に行った時の経験を振り返ると、日本の硬貨はものすごくきれいですけどね。でも、誰がどういう手で触ったかわからないという点では、やっぱり不安なところはあります。もちろん、共用物はすべて“誰がどう触ったかわからない”ものですが、特にお金は持ち歩くものなので、なんとなく触らないに越したことはないかなあ、という気持ちになりました。今後はなるべくクレジットカードや交通系ICカードで決済しようと思っています」(Bさん)

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