そもそも大豆を大量に摂取することによる、健康上の懸念もある。大西さんはこう話す。
「大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに類似していることから、骨粗しょう症や乳がんなどの予防効果があるといわれる一方、乳がんなどのリスクを高めるともされています。大豆ベースの乳児用調合乳で、乳児の長期的な発育に悪影響が及ぶなどの弊害が起きる可能性も指摘されています。
特に日本人は普段の食生活で豆腐や納豆、みそ、しょうゆなどさまざまな大豆製品を食べています。欧米人よりも大豆イソフラボンをより多く摂取しているため、さらに大豆ミートを食べるようになれば、1日の上限値を軽く上回ってしまいます。これまでのエビデンスは、未加工の大豆を適度にバランスよく食べることで、健康上の利点がリスクを上回ることを示しています」
※女性セブン2023年2月23日号