産前の「両親学級」から不参加の夫
「抱き方がぎこちないからか、赤ちゃんが不安になって泣いているんだと思いました。夫に任せると泣き声が家中に響き渡るので、結局私が抱っこをするしかない状態に。『リナが抱っこすると泣き止むね』なんて呑気なことを言っている夫にうんざりしてしまいます」
話を聞くうち、リナさんが夫の育児にイライラしてしまうのは、産前のある出来事が原因であることが見えてきた。
「赤ちゃんを迎えるにあたり、区が開催する両親学級に出席したのですが、夫は仕事を理由にして休み、私一人での参加でした。その教室では沐浴、抱っこの仕方、おむつ交換など育児の初歩的なことを教えてくれました。おかげで私はスムーズに育児に取り組めたんです。
後日、両親学級で習ってきたことを夫にシェアしようとしても、『生まれる前にイメージトレーニングしても忘れちゃうから、その時で大丈夫だよ』と言って聞く耳を持ちませんでした。今でも当時の夫の言動を忘れはしません」
最初のうちは何とかして育児に関わろうとしていた夫だったが、育休終了まで残り1か月のあたりからは完全放棄してしまったという。育休中の夫がいるにもかかわらずワンオペ育児状態になってしまったリナさんは、夫への不満をこうぶちまけた。
「育休終了まで自宅でゴロゴロしてばかり。週末には学生時代の友人と飲みに行くと言って5000円を要求されたこともあります。手伝ってほしいと伝えると、『俺じゃ役立たずだしな……』といじけるんです。育児に不慣れだったらもっと積極的に育児に参加してコツを得るべきではないでしょうか。子供のように言い訳する夫にうんざりです」