コロナ禍でネットショッピングをする機会が増え、クレジットカードの需要は高い。JCBによる2021年度「クレジットカードに関する総合調査」によれば、20~30代でクレカを3枚以上所有している人は約半数にものぼる。しかし、一体どの会社のカードを選ぶべきかは、とても難しい問題だ。節約の達人にお得に暮らすためのクレカ活用術を聞いた。
「子供が生まれる前は“推しアイドル”のライブのために、週末は全国各地を飛び回っていた」と言うのは、大阪在住のアイドルオタクで会社員のガリバーさん。
「所持しているのは『ANAゴールドカード』(年会費1万5400円)と『楽天カード』の一般カードです。生活用品は楽天市場のセール時にまとめ買いをしているので、『楽天カード』はそれ専用です」(ガリバーさん・以下同)
航空系のクレカは、ライブの遠征費を捻出するのに断然お得だという。
「各地のライブ会場に足を運ぶアイドルオタクにとって、交通系のクレカは必須。ぼくの場合、週末のライブ遠征に加えて、以前は週1回、平日に東京出張があったので、チケットはANA(全日空)カードで購入していました。『ANAマスターワイドゴールドカード』は、日々の買い物で200円につき2マイルに交換できます。
さらにマイルを貯めるために、ANAの航空券をそのカードで決済すれば100円=2マイル相当が貯められ、搭乗ボーナスも付くので、それらで貯めたマイルを『特典航空券』に交換しながら遠征を続けていました。その繰り返しだったので、遠征費は実質タダみたいなものでした」
急に決まった遠征で、マイルが足りないときはこんな裏技を駆使していたという。
「金券ショップで株主優待券が2000円くらいで売られているときにまとめ買いをしておくんです。株主優待券は航空チケット代が最大で約50%割引になる上、利用した時期の最大の還元率でマイルが付くんです。何よりいいのが搭乗日にも割引が適用され、普通なら3万円以上する運賃が、最大で1万5000円程度で利用できることもあるんです」