今年1月の電気・ガス代の異常な高騰に驚いた人は少なくないだろう。東京電力エナジーパートナーによると、1月の標準料金(「スタンダードS」プランで30A・260キロワット利用の場合)は過去最高の1万1222円と、前年比1.5倍になる。
そのうえ、大手電力各社は春から3~4割の値上げを経済産業省に申請中。出費を抑えるためには光熱費の節約が重要だ。そこで、電気とガス代の節約術を解説していく。
電気・ガス見直しサイト「エネチェンジ」広報の中田都季子氏の指摘。
「電力のアンペア契約を見直してみることも一つの手です。子供が独立しているのに契約はそのままという家庭は少なくありません。たとえば、夫婦で50A契約を40Aに下げると、年間3432円の節約になります(東京電力の場合)。ただし、契約を変更した後に電力不足に陥ることのないように、まずはギリギリまで家庭の電力を切り詰めてみることが肝要です」
経済産業省の統計によると冬場の家庭の電力の約57%がエアコン等、冷蔵庫、照明で消費されているという。まずはそれらの省エネを優先したい。
「電化製品は効率を下げないことが節約につながります。エアコンのフィルターに埃が溜まると運転効率が下がり、余計な電力を使うことになります。フィルターの掃除を2週間に1回行なうと、年間で860円節約できます」(中田氏)
同様に冷蔵庫に物を詰め込みすぎると冷蔵効率が下がり無駄な電力を使うので、物を半分に減らすことで年間約1300円の節電になる。