藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

新NISAの投資戦略 「成長投資枠」に組み入れるアクティブ投信の選び方

新しいNISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が利用できる

新しいNISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が利用できる

 2024年から新しくなるNISA(少額投資非課税制度)。新NISAは年間240万円までの成長投資枠が設けられ、アクティブ投信や個別株の投資にも目を向けやすくなる。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第32回は、「新NISAに向いているアクティブ投信」について。

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 2024年から改正される新NISAでは、「生涯投資枠」というしくみが取り入れられ、投資枠が再利用されることから、インデックス投信のほったらかしだけではなく、アクティブ投信を組み入れる戦略もおもしろいという内容を以前この連載でお伝えしました。それではいったいどのようなアクティブ投信が、新NISAで組み入れるのに向いているのでしょう?

なぜインデックス投信ではないのか?

 現行のつみたてNISAは、長期投資が前提なのと、年間の投資枠が40万円と少ないこともあり、幅広い資産に分散投資をする低コストのインデックス投信を積み立てするのが最適解とされています。また、つみたてNISAで購入できるアクティブ投信は限られているため、そもそも選択肢が少ないのも手を出しにくい理由でした。

 新NISAでは、つみたて投資枠にしばられず、年間240万円までの成長投資枠を利用できます。従来通りインデックス投信の積立投資をしつつ、プラスアルファとしてアクティブ投信を購入することができます。もちろん、成長投資枠も、すべてインデックス投信の積み立てにあてても問題ありません。

 そもそも長期で見ると、インデックス投信の成績を上回るアクティブ投信はそこまで多くないため、積極的に買う理由がなかったとも言えます。しかし長期保有する必要がないとすれば、どうでしょうか? ある程度利益が乗ったところで売却すればよいですし、売却した分の投資枠が空きますので、そこから上がりそうな別のアクティブ投信に乗り換えることもできます。

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