藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

新NISAの投資戦略 「成長投資枠」に組み入れるアクティブ投信の選び方

アクティブファンドの売り時は?

 最後に、アクティブファンドの売り時についてですが、2通り考えられます。

 ひとつは、最初に目標リターンを決めておいて、達した時点で利益確定する。もうひとつは、比較的リスクをとってもよい保有期間を決めておいて、その期間だけ保有しておく。

 ある程度の年齢になって現役引退が近い場合は、無理して資産を増やそうとせず、守りの運用をすることが大切です。アクティブ投信を長く持ちすぎて、相場が急変したときは、インデックス投信以上のダメージを負う可能性が高いので、自分のライフステージに合わせて売り時をイメージしておきましょう。

 上記ふたつの条件に達しなくても、ファンド自体の純資産額が明らかに減少してきたときは、仮にその時点で評価損が出ていたとしても、粘らず損切りしましょう。ファンドから資金が流出し始めると、売りが売りを呼んで、ますます基準価額が下がる傾向にあります。いったん人気が落ちたファンドに、ふたたび資金が戻ってくるのは非常にむずかしく、そういった場合は、別のファンドに乗り換えたほうが賢明です。

《今回のまとめ》
・新NISAの成長枠で、個別株の代わりにアクティブファンドを買おう
・アクティブファンドの選択基準は、日本株・小型株・成長株
・純資産額が減少してきたら、すばやく売却しよう

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

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