スクショされる怖さ
関西の大学に通う女性・Bさん(20歳/大学生)は、「たとえ投稿を削除しても、スクショされている怖さがある」と語る。
「以前は私もインスタのストーリーとかにネガティブなことを書いていたけれど、もうやめました。というのも、大学の友人のなかには、すぐにスクショ(※画面の画像保存)をして『このストーリー見た?(笑)』と悪口を言う人もいるんです。またTwitterには若者たちの“イタいストーリー”をまとめて晒しあげるアカウントも存在します。今の時代、一瞬でもSNSにアップしてしまったら、必ず誰かがスクショしていると考えたほうがいい。
ちゃんとした企業に就職したいと考えているのであれば、SNSまでクリーンにしておくというのが、就活生たちの常識になりつつあります。SNSのアカウントを削除するか、あるいは自分はまったく投稿をせずに“見る専用”にするのが安心だと思う。
たとえば友人が“ペロペロ事件”のようなものを起こした場合、そのアカウントからフォロワーの友人知人が晒されることもあるので、一番良いのはアカウントを持たないことですよね」(Bさん)
SNSでは、「いいね数」や「フォロワー数」「リツイート数」が明示されるがゆえに、承認欲求をかきたてられやすい。仲間内で目立ちたいという思いから、普段の自分より“盛った”内容を投稿する人もいるのかもしれない。だが、限られた仲間しか見ていないだろうと思い込んで不謹慎動画をアップしてしまうと、未来永劫消せない「デジタルタトゥー」となって世界中に拡散してしまいかねない。
就職活動を控えている若者たちのなかには、そんなSNSアカウントを早いうちからクリーンにしておこうという“リスク管理意識”が高まっているようだ。(了)