「50戸以下など戸数の少ないマンションでは修繕費が不足し、将来的な値上げの可能性が高くなりやすい。また、機械式駐車場は維持費や修繕費が高く、将来免許返納した場合は使わないお金を払い続けることになります。
修繕費は工事回数を重ねるほど高くなる傾向があります。国土交通省によると、2回目に比べて3回目の修繕費は1.5倍に上がるという調査もあります。一方、2030年には全国の分譲マンション総戸数約780万戸のうち、半数以上が築30年以上になると予想されています。そうすると年金暮らしの人が多いマンションでは修繕費を負担しきれないケースが続出する可能性があります」(日下部氏)
老後生活に向けたマンション選びには、くれぐれもご注意を。
※週刊ポスト2023年3月10・17日号