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車、マンション、家電、アパレル、学習塾… 各業界の営業マンが明かす「私の必殺セールストーク」

売れるも売れないも販売員の腕次第?(イメージ)

売れるも売れないも販売員の腕次第?(イメージ)

 商売の基本は物を売ることだが、黙っていても売れるような簡単な商売は稀。どんな業種の人も、必死のセールストークで物を売っている。色々な業界の営業マン/ウーマンたちに、セールスの“必殺フレーズ”を聞いてみた。

 関東地方で浄水器を売っているTさん(50代男性)は、1つの黄金パターンを用意している。

「主に商業施設の一角で浄水器のセールスをやっていますが、私がよく使うのは、『1日あたりに換算すると……』というフレーズです。声を掛けて立ち止まってくれた人に話を聞くと、ミネラルウォーターを買っている人は多いもの。

 そうしたら『ミネラルウォーターは○○円ですが、ウチの浄水器なら1日あたり○○円です』と説明し、『コンビニやスーパーから持って帰るのは重たいですよね』と畳み掛けるのがお決まりのパターンです」(Tさん)

 浄水器セールスでは、水を飲んでもらって「美味しいですよね?」と、味の違いで迫るパターンも多いが、Tさんは「私はそれはやりません。水の味の違いなんて分かりませんよ。味がないのが水なんですから」とのこと。

正直に悪いことも伝えるか、良いことしか伝えないか

 都内で国産車メーカーの販売員をしているKさん(30代男性)は、“バカ正直”なスタイルだ。

「自分なりに見付けたやり方は、ネガティブなこともどんどん言うことです。『デザインはカッコいいですけど、エンジン音がうるさくて音楽は聴きにくいです』『後ろが見にくくて、バックする機会が多い人はイヤかも』『ファミリーカーにしては燃費が悪い』など、自社の商品のウィークポイントをバンバン言うと、逆に信頼してくれる人は必ずいます。

 昔はお客様全員に気に入られようとしていましたが、“冷やかし”も多いので、全員に気に入られる必要はありません。ただ、他社の悪口は絶対に言いませんし、“ボクの感想ですけど”とは必ず言うようにしています」(Kさん)

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