重い扉を開けるとそこは“女の園”。ママはもちろんカウンターに座るのも女性たち。最近の「スナック」では、こういう光景が増えているという。 とはいえ、スナックで遊ぶにはいくら必要なのか、ママや常連とはどう会話したらいいのか……など、スナックで遊びたいけど不安な人もいるだろう。そんな“一見さん”が知っておきたい、スナックの“基本ルール”を解説しよう。
そもそもなぜいま女性にスナックが人気なのか。
「2019年頃から昭和文化を懐かしむレトロブームがきていて、その影響があると思います」とは、昭和文化研究家の中丸謙一朗さん(「」内以下同)。
東京の西武園ゆうえんちは、昭和風の園内デザインで来園者が増え、昭和の家庭で使われていた食器ブランド「アデリア」の復刻版グラスは5年間で135万個を販売した。
「スナックのインテリアには、昭和から使われているものが多く、リアルな昭和を体感できる場所。ですから若い女性には“エモい”と、新鮮に映るのではないでしょうか」
加えて、女性のおひとりさまが増えたことも要因にある。
「スナックでは、チェーン店にはないホッとするサービスが受けられます。コロナ禍で人との会話や温もりが足りなくなった“おひとりさま女子”にとって、話を聞いてくれるママや家庭的なサービスが心にしみるのでしょう」
インテリアも人も温かい。そんなスナックを大人女子はいま、求めているのだ。