仕事や勉強、何らかの作業をしているとき、音楽をBGMとして流しているという人は多い。音楽系サブスクリプションサービスを見ると、「リモートワーク」「生産性向上」「単純作業」「超集中」など、シチュエーションや目的別のプレイリストが提供されており、それらを活用する人もいるだろう。
しかし、そういったプレイリストは“おもしろくない”“違いがわからない”という声もある。金融期間に勤めるAさん(40代女性)はこう話す。
「作業用BGMや集中用BGMは、ゆったりとしたメロウな環境音楽のような曲が多いんですよね。似たような曲が延々と流れてくると集中するどころか全然テンションが上がらず、ダラダラしてしまうのは私だけでしょうか……」
そんなAさんは、会社での書類づくりなどといったパソコンワークの際は、イヤホンで懐かしのヒットソングを聞きながら作業をしているという。
「自分がいちばん音楽を聴いていた1990年代から2000年代前半のヒット曲は、テンションが上って仕事も捗る。Apple Musicの年代別ヒット曲のプレイリストを流すことが多いです。“この曲懐かしい!”という気持ちも、いい感じの息抜きになっている気がします」(Aさん)
インストゥルメンタルがちょうどいい
ただし、“知っている曲”だと仕事が捗らないという声もある。英語の記事や仕様書などを翻訳する業務が多いBさん(30代男性)は、知らないインストゥルメンタルの楽曲を作業用BGMにしている。
「翻訳の作業はけっこう頭を使うので、在宅での作業のときは生活音を遮断したくて、BGMを流すんです。でも歌詞がある楽曲だと、どうしてもその内容が気になって集中できない。英語と日本語の両方を使うので、洋楽も邦楽もダメ。そうなると、インストゥルメンタルがちょうどいいんです。基本的にはサブスクでジャズの楽曲の適当なプレイリストを探して流すことが多いです」