家計

年末年始でも「通常進行」でお金を使わず過ごす人たち 「家族が喜ばないおせちは不要」「福袋を買うくらいならバイトで稼ぐ」

年末年始だからといって、「特別な日」扱いをしない人たちも(イメージ)

年末年始だからといって、「特別な日」扱いをしない人たちも(イメージ)

 何かと出費してしまう年末年始。「お正月ぐらい……」という枕詞のもと、いつもより豪華な食事を用意したり、旅行に出かけたりする人も少なくないだろう。そうした中、食事内容はいつもと変わらず家でのんびり過ごすなど、あくまで“普通の休日”として過ごす人たちもいる。なぜ、この時期ならではの特別感を出さないのか。年末年始でも“通常進行”でお金を使わない人たちに話を聞いた。

“年末年始らしさ”を作ろうと必死だった

 パート勤務の40代女性・Aさんは、「年末年始だからといって特別なことはしない」とキッパリ言う。

「これまでずっと、年末年始くらいは少し豪華な食事を楽しもうと思って過ごしていたのですが、その結果、チキンやケーキ、鯛など普段買わないものを買い物していて、地味に残してしまうものも多かったんです。お餅だって、去年買ったパックのものが確かまだ残っているぐらい……。

 結局、普段通りの生活が一番だなと思って、特別なメニューはやめました。余計なものは買わずに節約します」

 2023年のクリスマスは「通常進行」だったというAさん。日本の伝統文化も大切だと思っているものの、2024年は日本のお正月らしいことは何もやらないつもりだ。

「夫はクリスマスもお正月らしさにも無関心だし、息子はケーキもおせちも好きじゃない。家族のために“年末年始らしさ”を作ろうと必死だったのは私だけでした……。今年はクリスマスケーキも買わなかったし、しめ縄や鏡餅、おせちも買うつもりはありません。

 すでに年賀状じまいもしているし、初詣も混んでいるところに行くのがイヤなので行きません。文化は大事かもしれないと思いつつ、そういうものは大事にしたい人だけが守るスタイルでいいかなと」(Aさん)

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