長引く円安や物流費などの上昇に加え、4月までに食品1596品目が値上げ予定。そんな折、東京都は、キャッシュレス決済で最大1万2000円分のポイントを還元する物価高対策を3月に行うと発表し話題になった。いまや生活防衛のために、ポイ活は欠かせないものとなっている。
クレジットカードで決済してポイント貯めるのはもちろん、アンケートに答えたり、ゲームをプレイしたりしてポイントを稼いでいる人も多いだろうが、ポイ活では貯めるだけでなく、貯めたポイントを上手に使うことも重要だ。そんな出口戦略としてポイ活マニアの間で根強い人気なのが「ウエル活」だ。
これはドラッグストア「ウエルシア」で毎月20日に開催の「お客様感謝デー」にTポイントで買い物をすると、通常1ポイント=1円のところ、1.5円換算(200ポイント以上の使用に限る)で1.5倍の買い物ができ、実質33.3%割引になるポイ活だ。おトク研究家のハイジ博士さんが解説する。
「ウエルシアは2023年3月からWAON POINTを取り扱い始め、4月にTポイントとの等価交換が可能になり、ポイントサイト経由の交換ルートでも調達しやすくなりました。
さらに不定期開催の“イオンカード10倍キャンペーン”期間中にイオンカードで支払うと、通常の10倍(200円ごとに10ポイント)の還元率となり、これをウエル活で使う流れは、かなりの節約効果になります」
ポイント情報サイト『ポイ探』の代表取締役である菊地崇仁さんによると、もともとドラッグストアはホットなポイ活激戦区で、今後は未開拓の新たなポイ活が誕生するという。
「今年の春にはJR東日本のJRE BANKができ、乗車ポイントとリンクさせる可能性があります。また、物流系は2024年問題(2024年の4月から働き方改革によりトラックドライバーの労働時間に上限が設けられ、輸送力不足が懸念される問題のこと)から置き配でポイントがつくようになるでしょう」(菊地さん)