投資情報会社・フィスコが3月25日~3月29日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きとなりそうだ。日本銀行は3月18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除など含めた大規模緩和の修正に踏み切ったが、緩和的な金融環境を当面維持する方針であり、金融正常化を加速させることには慎重とみられる。米FRBは19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定。金融当局者による金利見通しでは、利下げに関し前回の昨年12月から変わらず、年内3回の可能性が示された。
市場では一段のタカ派的な政策スタンスを維持するとの思惑が広がっていたため、政策金利見通しなどはハト派寄りと受け止められた。ただ、外為市場は引き締め的な方針を維持していると評価し、FRBの政策決定を受けドル選好地合いが続くだろう。もっとも、ドル円は151円台に浮上し、日本政府による「為替介入ゾーン」に入っている。目先は為替介入に対する警戒が高まるため、リスク選好的なドル買い・円売りが一段と拡大する可能性は低いとみる。
【日・3月東京都区部消費者物価コア指数(CPI)】(29日発表予定)
29日発表の3月東京都区部消費者物価指数(CPI)は、前回実績の前年比+2.5%を維持できるか注目。前回実績を下回った場合は日銀の金融正常化を後押しできず、円売り要因になろう。
【米・2月コアPCE価格指数】(29日発表予定)
29日発表の米2月コアPCE価格指数は前年比+2.80%程度と予想されている。市場予想を下回った場合、ドル売りの手がかりになりやすい。