暮らしに欠かせない家電が種類豊富に取り揃えられている家電量販店。安値を謳うネットショップも多いため、「他店より1円でも高かった場合交渉に応じる」とアピールするする店舗もある。店側から値下げを提案されれば話は早いが、客側から値下げ交渉をするのはハードルが高いと感じる人もいるだろう。家電量販店で値切る人・値切らない人それぞれに話を聞いた。
「ダメ元精神」で価格交渉
広告代理店勤務の40代女性・Aさんは、家電量販店で値下げ交渉をすることは「ある」という。
「大阪出身だからでしょうか。『これもう勉強(値下げ)できへんの?』といったフレーズが当たり前に飛び交うなかで育ちました。別に強要しているわけでもなく、ふつうの会話といった感じです」
Aさんによれば、安く買うコツは、「なんでもかんでも値下げ交渉をしない」ことだという。
「たとえば『ネットではこのぐらいで売ってます』と証拠を見せる。ネットで買わないのは、やはり現品を見て買いたいし、そこで現品を見ているのにネットで買うのも面倒だから。とはいえ、ダメ元です。
狙い目は“現品限り”のもので、実際安くなったこともあります。ただ最近はお店もあまり応じてくれなくなった印象はありますね。以前は“値引きはできないんだけど、本来ポイント8%のところ12%つけてくれる”とか、何かしらおトク感を出してくれることがちょくちょくありました」(Aさん)