日々の買い物や支払いでポイントを貯めたり、活用したりする「ポイ活」。dポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、Vポイント(旧Tポイント)など、その種類はさまざまで、スマホアプリひとつあれば、日常のさまざまなシチュエーションでポイントを貯めたり、現金代わりに利用することができる。だが、そんなポイ活のやり方で人間関係に思わぬ亀裂が入ることもあるようだ。
たとえば「ポイント横取り」も、人間関係に波風を立てる行為のひとつだ。知人や友人が会計する際、「ポイント貯めないの?」「ポイントカード持ってる?」などと確認したうえで、その人がポイントを貯めていないと分かるやいなや、自分のアカウントにポイントを貯める。なかには相手の都合も聞かずに、しれっとポイントだけ貯める人もいるようだ。実際に横取りされた人たちの本音を聞いた。
モヤモヤを伝えたら「逆にケチ」と思われそう
都内の中学校で国語の教諭をしている女性・Aさん(34歳)は、定期的に一緒に食事に行く女友達が、毎回会計の際にレジまで付いてきて、ここぞとばかりに「ポイント横取り」をするという。
「月に1回くらい会う友人がいるんです。彼女のことは好きだし、話も楽しいから会えるのは嬉しい。でも、ひとつどうしても気になることがあって……。それが、会計の際に私の分の会計もポイントを貯めようとすることです。私は面倒なので、ポイ活とかしていないんですが、彼女はありとあらゆるポイントを貯めている人。
たとえば会計の際に割り勘で払うと、私が払った後に『楽天ポイント貯めてないよね?』と確認して、スッと店員さんにアプリのバーコードを差し出すんです。この間は、ちょっと良いレストランで食事をしたんですが、その際には『私がまとめて払うね』と言ってクレジットカードで支払って、全額分のポイントも貯めていました。まあ、別に私が損をしているわけではないのですが、彼女は私よりも給与が高い有名企業で働いているので、モヤモヤしてしまって……。指摘したら私の方がケチだと思われそうで言えないでいます」(Aさん)