地域密着の経営を行うローカルコンビニチェーン。特に北海道では、セイコーマートを筆頭に、大手以上の存在感を見せているローカルコンビニも少なくない。では、北海道のローカルコンビニにはどのようなものがあるのだろうか。もともとはコーンポタージュ缶のコレクターで、全国を回るうちにローカルコンビニを2000店舗以上訪れるほどのマニアになった加藤弘倫氏の新刊『全国ローカルコンビニグルメ図鑑』(小学館クリエイティブ)から、北海道を中心に展開するローカルコンビニの独自のサービス展開と魅力を紹介する。
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「セイコーマート」道民からの愛され度は大手3社以上!?
1971年に1号店がオープンしたセイコーマートは、50年以上の歴史を持つ地元密着型のコンビニエンスストア。北海道では離島も含め、実に全体の9割以上もの市町村に出店しているというから驚きだ。ちなみに関東では茨城と埼玉にも出店している。店内調理「ホットシェフ」は年間700万個を売り上げるというカツ丼を始め、おにぎりやポテトフライなども取り扱っており、いまやセイコーマートの代名詞ともいえる存在にまで成長した。
また「リテールブランド」と呼ばれるオリジナル商品は、牛乳からデザート、パンやアイスにお酒まで展開し、その商品数はなんと1000種類以上。地元の素材を使用するなど、品質と価格にこだわっている。北海道では大手3社以上に人気があり、まさに「ローカルコンビニ」を代表する存在だ。