投資初心者が個別株にチャレンジするのはなかなかハードルが高いかもしれない。そういう人には、単元未満株での積立投資から始めるのも一つの方法だ。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第118回は、「単元未満株の積立投資」について。
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新NISAが開始して、もうすぐ1年が経とうとしています。まずは投資信託の積立からスタートした人は、そろそろ個別株にチャレンジしてみたいと思っているのではないでしょうか? とはいえ、個別株投資は、なかなかハードルが高く感じます。そこで、個別株投資のハードルをぐっと下げる、単元未満株株の積立投資を紹介します。新NISAの成長投資枠を使いたいと思っている人も必読です。
単元未満株ならお手軽に投資できる
以前、この連載でもミニ株、プチ株と呼ばれる単元未満株投資について取り上げました。通常、個別株の取引は、単元株である100株単位で行われますが、100株未満の単元未満株で行うことを単元未満株投資と言います。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングの株価は、一株4万9690円(11月14日現在)なので、単元株の100株で買うとすれば496.9万円が必要です。これは、一般の個人投資家ではなかなか厳しい金額です。ユニクロの服は買えても、株は買えない!という感じですが、単元未満株投資で1株だけ買うなら5万円弱で株主になれます。
ここ最近、個人の投資家熱が高まっていることも踏まえ、各証券会社でも単元未満株投資に力を入れています。それにともなって、単元未満株をコツコツ積み立てるという株の積立投資が徐々に広まりつつあります。