1月も後半に入って、米国主要3指数の株価に回復の兆しが見られるようになった。その背景にはどのような要素が影響しているのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが3つの基準から株価トレンドについて分析し、解説する。
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1月も後半に入り、米国主要3指数の中長期的な株価トレンドに回復の兆しが見られます。そこで今回は、「株価トレンドをどのように測るのか?」について解説しながら、最新の市場動向を振り返ります。
株価トレンドを測る3つの基準
株価のトレンドを判断する際、私は以下の3つの基準を用いています。
【1】移動平均線の向き
移動平均線は、一定期間の終値の平均を示し、その向きが時間軸に応じた株価のトレンドを表す重要な指標となります。
【2】移動平均線に対する株価の位置
主要な移動平均線は多くの投資家が意識する価格帯であり、株価がその上に位置していれば押し目の目安に、下に位置していれば戻り売りの目安となります。
【3】主要な移動平均線の位置関係
中長期(半年~数年)の株価トレンドを測る際には、週足チャートを使用します。一般的には13週、26週、52週の移動平均線が重要視されており、これらの線の位置関係がトレンド判断のヒントとなります。
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