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過疎化が深刻といわれる「ニコニコ動画」の現在地 ユーザー数は全盛期から半減、最近も1日で5万本以上の動画削除…かつてのニコ厨も「仕方がない」と諦めの境地

百花繚乱の動画サブスクの中でニコニコ動画は生き残れるのか(イメージ)

百花繚乱の動画サブスクの中でニコニコ動画は生き残れるのか(イメージ)

 今では老舗動画サイトという位置づけになっているニコニコ動画(以下ニコ動)。かねてよりユーザーの過疎化が指摘されることも多かったが、最近そこに追い打ちをかけるような“事件”も起こった。

 今年1月19日、1日で5万3998本の動画が一気に削除され、総再生数も9億229万1730減少したのだ。今回削除された動画は、下着が映っている動画や際どいコスプレをしたキャラクターが踊っているなど性的なニュアンスを含むものが多いようだが、利用者からは、「今までこんなことはなかったのに」と戸惑いが続出している。

 2006年にサービスインしたニコ動。ニコ動から社会現象となった動画は多く、直近では2024年夏にマクドナルドが2006年の東方Projectのアレンジ楽曲を題材にコラボを果たすと、懐かしがるかつてのニコ動ファンの声が殺到した。他にもニコ動発のミームは多く、ニコ動の影響を受けた動画は数多くある。

 ただし運営元ドワンゴの親会社であるKADOKAWAグループの決算説明資料によると、有料のプレミアム会員数がピークだったのは2016年9月末時点の256万人。それが2025年3月期第2四半期決算資料では108万人と大幅に落ち込んでいる。

 有料のみならず、無料会員の落ち込みも激しい。2000年代、動画サイトと言えばニコ動とも言われたが、2010年代前半頃になると、YouTubeの台頭や運営方針の変更等により、ユーザーが減少。全盛期の年のアクティブユーザー数868万人から、2024年には455万人とほぼ半減しているのだ。

 それでもアンダーグラウンドな雰囲気や、YouTubeでは見ることができない創作系の動画などが多数あり、それらを楽しむ人たちは少なからずいたが、今回の大量削除を受け、動揺が広がっている。

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