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ライフ

和田秀樹氏が語る“60歳からの人間関係”の極意 親子の同居はやめて、親戚とも徐々に距離を置く…「大切なのは孤独になることを恐れないこと」

孤独と上手に付き合うことが大切だという(写真:イメージマート)

孤独と上手に付き合うことが大切だという(写真:イメージマート)

 人生後半戦の本番が始まる60歳以降について、精神科医でベストセラー作家の和田秀樹氏は「従来の常識をリセットすれば、これまで以上に充実した人生を送ることができる」と断言する。数多の高齢患者と接してきた和田氏が語る、60歳からの人間関係の極意とは──。

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 60歳は親がまだ存命で、子供が独立するタイミング。この時期は親や子供に振り回されて自分の人生を見失いがちです。親の介護のために老後計画が狂うケースは珍しくなく、結婚した子供から孫育てや、孫への金銭的援助を求められることもあるでしょう。

 その際、親や子供の存在を重く受け止める必要はありません。自分のやりたいことがある場合はそれらを優先しましょう。「あの時、親や子に頼まれたせいで……」との後悔が生まれかねません。

 人間関係の中でも簡単に縁を切ることができない家族との関係こそ、こじれると最も厄介です。ゆえに互いに干渉せず、親に振り回されず子供を過度に甘やかさないことが良好な家族関係を維持することになります。

 その点を鑑みても、親子の同居はやめましょう。高齢になると親子の同居で幸福度が低くなるという調査があります。お互いに気を遣うし、子に呼び寄せられた親が慣れない環境や人間関係に苦労したという声は絶えません。

 親戚とも無理をして付き合うことがストレスになるなら、いつまでも我慢せず関係を整理したい。ただし、急に絶縁すると角が立ちます。親戚とのやりとりは他の家族に任せ、自分から連絡は取らず、法事や法要は供物だけ送るようにするなど、時間をかけて徐々に距離をおくようにすると、自然に離れることができるでしょう。

 家族や親戚より関係性が濃密ではない知人や友人の場合、付き合いにストレスを感じたらすっぱり縁を切ればいい。

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