かつて買い物依存症だったゆみにゃんさんは生活スタイルをどう変えたのか
物価高が日本を襲うなか、家計をどう切り詰めるかに頭を悩ませる人も多いはずだ。10年前の資産ゼロから、5年で1000万円、そして直近5年では8000万円へと資産を増やしてきたYouTuberのミニマリストゆみにゃんさんは、節約マインドの形成が何より重要だと考える。買い物依存症だったゆみにゃんさんは、いかにして資産を積み増す方向へと進めたのか。話を聞いた。
ゆみにゃんさんは、衝動的に買い物をしていた時期をこう振り返る。
「20代の頃は買い物依存症でした。毎月30万~60万円ほど使う浪費家で、福袋もたくさん買っていた。家にモノが溢れかえり、ブランド品も並んでいました。それで着飾り、人に会う。その場は私にとって“マウンティング合戦の場”でした。持ち物で周りと比較し、勝負をしていた。当然、お金が必要だから体を壊すまで働く。で、そのストレスで買い物に走り……という悪循環でした。しかし、モノは増えても全く幸せではありませんでした」
「節約=我慢」と考えるのは間違い
20代後半で家計簿をつけはじめ、少しずつ無駄を見直し、貯金ができるように。さらに節約マインドが身についたきっかけは、「ミニマリスト(必要最低限のモノで暮らすライフスタイル)」に興味を持ったことだったという。
「モノに溢れる生活から、いろいろと捨ててみて、6畳くらいの小さな部屋に引っ越しました。すると精神的にすっきりしたうえに、人間関係も改善されたんです。マウント合戦のようなメンタルで会う人は一人もいなくなりました」
モノを捨て、節約をすることは、どういうお金の使い方で満足感が得られるのかを知ることに繋がるという。
「“節約=我慢”と勘違いしている人が多いと思います。実は、節約という行為は“そのお金を使って自分は幸せになれるのか”を見つめ直す作業だと思うんです。例えば、大手キャリアの携帯電話を契約して毎月1万円払っている人がいるとします。それを格安キャリアに変えたからといって、幸せ度って変わりますか? むしろ、浮いたお金で旅行に行くほうがよくないですか、といったことを自分に問い掛けていくんです。いろいろな気づきがあると思います」