年々、出玉性能に関する規制が厳しくなっているパチスロ業界。昨年10月ごろからは、一度に得られる出玉が制限されている「6号機」と呼ばれる機種が導入されるようになり、ユーザーの遊び方もかなり変化しているようだ。パチスロ事情に詳しいジャーナリストが語る。
「6号機では、1回の連続した遊技間で得られる最大出玉は差玉で2400枚となっています。またボーナスにおける最大出玉も5号機時代の450枚から300枚に減少。“一撃1万枚”といった形で大きく出玉を得ることができなくなっており、大きく勝つことが難しくなっているのです。
しかし一方で、1ゲームあたりの純増枚数については5号機の後期が最大純増2枚だったのが、6号機では制限がなくなっています。短い時間で多くの出玉を獲得できる可能性が高まっているということですね。
つまり、そこまで大きくは勝てないけど、短時間でそれなりの出玉を得ることができるというのが6号機なのですが、全体的なスペックで考えると、出玉性能はかなり緩やかになっているといえます。大きく負けることはないかもしれないが、大きく勝つこともあまりない、ということ。“1日で20万円くらい勝つ”といったような可能性は低くなっており、その分“夢がない”と感じるユーザーも多いでしょう」
そんな6号機時代になって、一般ユーザーのパチスロライフはどう変わっているのだろうか。生の声を聞いてみた。
「勝てる気がしなくなった…」と思いつつも打ち続ける
都内に住む会社員の男性・山本さん(仮名、30代後半)は、20代のころからパチスロが趣味で、主に週末に自宅付近のパチンコ店で打っているという。しかし、最近は「めっぽう勝てなくなった」と少々嘆き気味だ。
「基本的に新台を好んで打っていて、最近は6号機もよく打っているんですが、やはり4~5年前の5号機の時代に比べると勝てなくなりました」