この4年間で韓国通貨「ウォン」が日本円に対して約25%下落するなど、円高・ウォン安が続いている。韓国製品が以前よりはるかに安く手に入るとあって、ネット通販を活用した韓国製品の輸入も盛んに行われている。
だが、そもそも韓国製品にネガティブな印象を持つ人も少なくない。「お手頃なのかもしれないけど、安かろう悪かろうなんじゃないの」と考える人もいる。韓国ブロガーのhimeさんはこう話す。
「メイドインコリアの服は生地・縫製ともに、ひと昔前よりもグレードアップしています。以前は、買ってきた服はまず飛び出た“しつけ糸”をはさみで切るのが当たり前でしたが、今は丁寧な仕上がりの商品が増えています。かばん類も、イタリアの高品質な革を使った韓国製品が手頃なお値段で買えるんです」(himeさん)
実際には、こんなブランドが人気だ。「JOAMOM(ジョアマム)」では、大人の女性やお母さん向けのシックながら動きやすく上質な服をそろえている。価格帯は2000~1万円程度。「LITTLE BLACK」は落ち着いたカジュアル着を集めた30代以上向けブランド。こちらの価格帯もだいたい1万円以内。いずれも日本語でネットショッピングが楽しめる。
これからの季節、韓国製の衣類も注目だ。
「韓国はとても寒い国なので、冬物は安くてもとても暖かい。インナーとしても着られるTシャツも、韓国製はとても着心地がよくて機能性が高い」(himeさん)
アパレルに続いて、韓国製品では化粧品に人気が集まる。ソウル在住の日本人コスメライター、ジャヨンミさんは円高をこう生かすべきと説く。
「韓国というと“プチプラ”というイメージが強いかもしれませんが、円が強い今だからこそ『デパコス(デパートコスメ)』のようなハイエンド商品のお買い得感が増します。ふだんは躊躇してしまうお値段のものも、思い切って買える」