調査会社・マイボイスコムが、今年10月に冷凍食品の利用実態に関するアンケートを実施したところ、冷凍食品利用者は全体の8割強で、特に女性や高年齢層での比率が高い傾向だった。冷凍食品の愛好者はどのようなシーンで利用しているのか。実際の利用者たちの声を集めた。
お弁当に冷凍肉やカット野菜を重宝
中学生と高校生という2人の子供を育てる30代の主婦・Aさんの家では、1か月の食費のうち、冷凍食品にかける費用は2割ほどだという。
「一番の魅力は『時短』。主に子供のお弁当用に、電子レンジで調理するものや、フライパンで焼くだけで済む商品を業務用スーパーでまとめ買いします。
また、肉類やカット野菜なども重宝しています。割高に感じる時もありますが、時期によっては、生鮮売り場での価格より安いことも。以前は野菜を下ごしらえしてパックに小分けにするホームフリージングをしていたのですが、なかなかの手間ですし、いつ冷凍したのかもわからなくなってしまいがちでした。かぼちゃやブロッコリーなど、冷凍食材であればすでにカットされていて使う時も手軽ですし、自分で冷凍したものより美味しい(笑)。賞味期限もわかりやすく、助かっています」
基本外食でもコンビニの“冷食”を活用
20代の会社員男性・Bさんは、独身で自炊をほとんどしない。外食が中心の食生活の中、週に数回はコンビニの冷凍食品に頼っている。
「スーパーだけでなく、コンビニでも冷凍食品が充実してきている印象があります。特によく食べているのは、餃子とチャーハン。チェーン店であれば、セットで800円かかりますが、冷凍だと400円前後で済ませられる。家から一切に出ずに、電子レンジ一つで調理できることがいいですね。おかずも美味しいので、スーパーの総菜を買うことが減りました」