新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、人との距離をとる「ソーシャルディスタンス」を保つことができ、また接触機会も減らせるということで、外食チェーンの「ドライブスルー」に注目が集まっている。ロードサイドの店舗などで採用されていることが多く、車を持っている人たちには重宝されているようだが、利用者が増えたことで、こんな現象も起こり始めている。
九州地方在住のAさん(40代女性・自営業)が語る。
「買い物のため、お昼時に国道沿いを車で走っていたところ、一番左の車線で妙に渋滞しはじめました。普段、混むことはない道路なので、事故か何かかな、と思っていたところ、吉野家のドライブスルーに入る車が道路にはみ出て渋滞を起こしていることが判明。慌てて車線を変更しました。以前までは、渋滞なんて目にしたこともない場所だったのに……」(Aさん)
Aさんによれば、吉野家の数軒隣にはマクドナルドがあり、そこでもドライブスルー渋滞が起こっていたという。その1週間後、再びAさんが昼過ぎに車を走らせていると、やはり吉野家のところでドライブスルー渋滞が発生していた。
一方で、Aさんが観察したところ、吉野家の店内で飲食したり、テイクアウトを待っている客は数人程度。また、近隣には別のファストフード店もあるが、そちらにはドライブスルーがなく、駐車場もガラガラ。あくまで「ドライブスルー」だけが混んでいたというわけだ。