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コロナ禍の株主総会 お家騒動を抱えるロッテ、大戸屋の行方

コロナ禍の株主総会はどうなる?

コロナ禍の株主総会はどうなる?

 株主総会が本番を迎える6月は、お家騒動を抱える企業が続々登場する。今年はコロナ禍で開催延期を決める企業も現われたが、“延期したくてもできない”事情を抱えるあの会社は──。

 骨肉の争いが繰り広げられるのがロッテホールディングスだ。2015年に創業家の跡目争いをめぐる長男の重光宏之氏と弟・昭夫氏のお家騒動が起き、宏之氏がロッテHDの副会長を解任された。

 以降、筆頭株主である宏之氏は、ロッテHD会長になった昭夫氏の解任や、自身の復帰を求める株主提案を繰り返したが、5年連続で否決。

 めげずに今年も昭夫氏の会長解任を求める株主提案を再び提出している。『経済界』編集局長の関慎夫氏が語る。

「韓国の朴槿恵前大統領をめぐる疑獄事件で贈収賄に問われた昭夫会長は、昨年10月に執行猶予付き有罪判決が確定。この流れでの解任要求には、これまでとは異なる大義がある。

 今年1月に創業者で兄弟の父親である重光武雄氏が逝去してから初めて開かれる株主総会なので、パワーバランスが変化して議決に影響するかもしれません」

 定食チェーンの大戸屋ホールディングスは、筆頭株主で牛角などを運営するコロワイドとの争いが焦点に。コロワイドは4月14日、大戸屋HDに、12人の取締役のうち7人を自社から派遣する株主提案を行なった。

 もともと同社は、お家騒動で大戸屋HDを追われた創業家サイドから同社株を取得し、筆頭株主となった。6月の株主総会で取締役会の実質支配を図り、大戸屋HDの経営陣を刷新する方針だ。

※週刊ポスト2020年5月22・29日号

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