株式市場は値動きに乏しい状況が続いているが、安定した相場は優待投資家にとっては歓迎すべき状況かもしれない。本記事では2020年7月末に権利獲得できる優待の中から、注目銘柄を紹介しよう。権利を得るには7月29日(水)までに投資しておく必要がある(株価や投資額はいずれも7月上旬時点)。
JMホールディングス(3539)
「肉のハナマサ」や「ジャパンミート生鮮館」を展開するJMホールディングス(3539)は、主力商品である精肉が大ボリュームで届く株主優待が人気だ。2019年の100株保有株主には、国産の鶏むね肉2kgに加え、ブランド豚である沖縄琉香豚の薄切りバラ肉と切り落としが340gずつが贈られている。保有株数が増えるとベーコンやウインナーなどが追加されさらにボリュームがアップ。例年10月初旬に届くので、冷凍庫の空きスペースを確保しておきたい。
【優待内容】精肉関連製品……100株以上500株未満:2000円相当、500株以上1000株未満:3000円相当、1000株以上1万株未満:5000円相当、1万株以上:1万円相当(権利確定日:7月末、年1回)
タカショー(7590)
ガーデニング用品大手のタカショー(7590)は、自社製品の特別優待販売カタログに加え、500株以上の株主には、株主優待専用の共通ギフトサービスである「プレミアム優待倶楽部」のポイントが付与される。2000点以上の商品から選択できる。
【優待内容】プレミアム優待倶楽部の選べるギフト……500株以上700株未満:3000ポイント、700株以上900株未満:4000ポイント 900株以上1000株未満:5000ポイント 1000株以上2000株未満:8000ポイント 2000株以上3000株未満:1万8000ポイント 3000株以上4000株未満:3万5000ポイント 4000株以上5000株未満:5万ポイント 5000株以上:6万ポイント(権利確定日:1月末、年1回、100株以上の株主には優待特別販売カタログを年2回発送)
アマガサ(3070)
女性用カジュアル靴の「ジェリービーンズ」ブランドを展開するアマガサ(3070)は、2020年3月に自社運営 EC サイト掲載商品から希望商品を 選べる株主優待の新設を発表。さらに6月には、オリジナルトートバックや秋冬ものの優先予約権の追加という拡充を発表した。手ごろな価格帯のブランドではあるが1万円近い商品もあり、こうした商品を選択すると優待利回りは25%前後に達する。ただし業績は低迷中で継続前提に疑義注記がなされており、時価総額回復を狙った優待導入と考えることもできる。投資する場合は、リスクを十分理解しておきたい。
【優待内容】自社運営 EC サイトから希望商品1点、株主限定オリジナルトートバッグ、秋冬向け新作優先予約権……100株以上(7月末、2021年以降は1月末に変更、トートバッグは2020年のみ、年1回)