現在、パチスロの新機種としてホールに導入されているのは、「6号機」と呼ばれるものだ。それ以前の5号機時代に比べると、出玉性能が抑えられている一方、出玉が減る速度が遅いという特徴もある。つまり、比較的少ないお金で長時間遊べるものの、大勝ちする可能性が減っているのが6号機だ。パチスロ事情に詳しいフリーライターの藤井夏樹氏が説明する。
「6号機では、一連の流れで得られる最大出玉数が2400枚に制限されているだけでなく、一定ゲーム数で得られる上限出玉の規制が厳しく、基本的には緩やかな出玉となることが多い。5号機時代は、運がいいと“一撃数千枚”といった形でアクシデント的に大勝ちすることもありましたが、6号機ではそういったことがほぼ不可能です」
そんな6号機の登場からすでに1年以上が経過しているが、パチスロファンにはあまり受け入れられていないという。
「今のパチスロではAT(アシストタイム)と呼ばれる状態に入ると出玉が増えるという機種が多いんですが、6号機の場合、このAT中に出玉が増えるゾーンと、出玉が減るゾーンが繰り返されるというパターンが多い。また、一定ゲーム数を消化しないとAT抽選が行われないという6号機も目立ちます。つまり、“いかにして出玉が増えすぎないようにするか”というゲーム性を含む6号機が多く、“大勝ち”を夢見るパチスロファンからは、なかなか支持が得られていないのが現状です」(藤井氏)
期待の6号機新機種のユーザーの評価は
5号機時代の人気シリーズやパチンコの人気シリーズの6号機バージョンも続々登場しているが、いずれも苦戦を強いられている。パチスロファンに、率直な意見を聞いた。
5号機時代のヒット機種『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆』(以下『絆』)を受け継ぐ、6号機の『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2』(以下、『絆2』)が今年2月にホールデビューした。『絆』愛好者だったというパチスロファンAさん(30代男性)は。『絆2』についてこう話す。