新型コロナの影響で業績が下がった企業が多いなか、ホームセンターは絶好調だ。業界首位のDCMホールディングスを筆頭に、同グループで関東地方を中心に展開するケーヨー、大阪を地盤とするコーナン商事など、いずれも直近四半期業績は好決算となっている。巣ごもり特需の後押しを受けて、家庭内需要が増加した点がその要因として挙げられている。
コロナで存在感を増しているホームセンターだが、根っからのホームセンター好きの人たちは、特に用がなくても行ってしまうのだとか。いったい何が魅力なのだろうか。
30代の男性会社員・Aさんは、在宅勤務になってから近所のホームセンターに行く頻度が以前より確実に増えたという。
「元々、特に何を買いたいわけでもないのに、立ち寄ることが多かったんです。ねじや木材、工具コーナーが好きで、『こんなのものもあるんだ』という新鮮さが楽しくて、行く度にワクワク感があります。最近は在宅勤務の環境を整えるために、通う機会が増えました。今は猛暑対策として、室外機に当たる太陽光を遮るシートを買いに行きたいなと思っています」(Aさん)
最近はもはや “ホームセンターパトロール”が趣味になりつつある。大人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)をプレイした影響もあるという。
「ホームセンターにあるものを見ると、『あつ森』にあったようなやつだって、何だかうれしくなります。例えばガーデンライトを見ると、脳内でゲームの画像に変換。色違いの家具を見ると、『リメイク』『リメイクキット』などのゲーム用語が浮かびます。“あつ森脳”になるとさらにパトロールが楽しい。家具を作ってみたくなったので、DIYしてみようかなとも思っています」(Aさん)