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同じ試験会場だと悲劇!先輩たちが遭遇した「迷惑受験生」の事件簿

周りの受験生のことは気にせず、試験問題に集中したいが…(イメージ)

周りの受験生のことは気にせず、試験問題に集中したいが…(イメージ)

 1月16日と17日に行われた大学入試共通テストで大きな話題になったのが、鼻をマスクから出したまま受験し、何度も注意を受けた挙げ句に失格になった受験生のニュース。同情すべきはその男性と同じ試験会場で受験していた受験生たちだろう。一生を決めると言っても過言ではない大学入試で、迷惑な受験生と同じ会場になってしまうと、本来の自分の実力を発揮できぬまま試験を終えてしまうことにもなりかねない。

 東京都足立区に住むTさん(30代/男性)は、このニュースを聞いて10年以上前のことを思い出した。

「第1志望のK大学を受けた時のことです。試験会場に妙に陽気な男性がおり、試験前からしきりに周囲に話しかけたりしてうっとうしいと思っていたのですが、本当に迷惑なのは試験が始まってからでした。試験中に突然、『すいませ~ん』という声が聞こえ、『暖房が暑すぎるので、窓を開けて下さい』というのです。

 試験官は困惑した様子でヒソヒソと話し合い、『他に暑い方はいますか?』と、尋ねましたが、挙手する者はゼロ。しかしその男性が『みなさんも暑いですよねぇ?』と続けたので、別の受験生から『うるせーんだよ、バカがっ!』とヤジが飛び、何だか試験を受ける雰囲気ではなくなってしまって……」

 この受験生の影響があったのかどうかはわからないが、試験に集中できなかったTさんはあえなく不合格に。受験番号を覚えていた件の男性も不合格だったことだけが救いだったという。

 ベビーブーマー世代のYさん(40代/女性)も、不運に見舞われたことがある。

「W大学の試験でのことです。私たちの受験時は子供が多かったこともあり、試験会場はギューギュー。隣の席の人の答えが見えそうなぐらい近かったのですが、前の席の人の体臭が、とにかく臭くて……。においが気になって全然集中できませんでした。今なら、試験監督に『この人、臭いんですけど』と言っていたかもしれませんが、当時の私はそんなことも出来ず、鼻をつまみながら試験を受けました」

 Yさんは、W大学では2つの学部を受験し、偏差値が高い方だけが合格。低い方は、あとからよく考えてみれば、その臭い人がいた学部だったという。「きっとそのせいだ、と思うことにしています。片方には受かったので、笑い話にできてよかった」と振り返る。

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