2度目の緊急事態宣言の発令により、在宅勤務を続けているという人も多いだろう。そこで問題となるのが、自宅の仕事環境だ。新型コロナが早期に収束すれば、再び通勤生活に戻る可能性もあるが、先行きは不透明。これは長期戦になると見込んで、在宅勤務環境の整備に励んでいる人も少なくないようだ。
レンタルオフィスとコワーキングスペース事業を行う WOOCの調査によると、在宅勤務で困ったこととして目立ったのは、「作業に適したデスク、椅子がない」「ネット環境が整っていない」といった自宅の仕事環境の不満だった。では、慣れない自宅勤務に悪戦苦闘しながらも、パソコン周りを工夫して快適な環境を手に入れた人は何をしたのか。
電機メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、会社から貸与されたノートPCに愕然とした。職場のPC環境はデスクトップ環境だったため、11インチのノートPCのディスプレイがあまりにも小さく見えたからだ。
そのノートPCを使用していたAさんは、腰痛と首こりに悩まされるようになり、今年になってさらに悪化。ひとまずPCスタンドを買い、視線がデスクトップPCと同じくらいになるように調整を試みた。だが、今度は手首を痛めることになり、さらなる工夫を強いられることになった。
「角度を付けたことで、手首を上にそらした状態でキーボードを打つことが増えました。多少打ちにくくても我慢していたら、手首に違和感をおぼえるようなりました。これはヤバいと思い、外付けキーボードを購入しました」(Aさん)
PCスタンドと外付けキーボードの導入により、腰痛と首こり、手首の不調が多少は改善したが、次は目の不調を感じている。ディスプレイの小ささが災いしたと考えたAさんは、一計を案じた。