おひとりさまで焼肉店に行く「1人焼肉」という言葉も定着しつつある昨今、1人焼肉客をメインターゲットとするチェーン店『焼肉ライク』が話題だ。
2018年に1号店がオープンした焼肉ライク。運営するのは株式会社ダイニングイノベーションだ。同社は、『牛角』や『しゃぶしゃぶ温野菜』を展開するレインズインターナショナルの創業者である西山知義氏が2013年に設立した企業である。外食産業に詳しいフリーライターの小浦大生氏が説明する。
「『焼肉ライク』は1人1台のロースターを使う焼肉店です。アラカルトのメニューもありますが、ご飯とスープ、キムチがついたセットメニューがメインとなっており、定食店のような感覚で利用できます。店内レイアウトは、カウンター席が基本。2021年1月時点で、全国47店舗が営業しています」
この『焼肉ライク』の魅力を探るべく、マネーポストWEBの庶民派グルメ担当記者Aが、都内繁華街にある某店舗へ向かった。その様子をリポートする。
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記者Aが、『焼肉ライク』に行ったのは、1月下旬の平日、お昼の12時過ぎ。緊急事態宣言発令中ではあるものの、その繁華街にはそれなりの人手があった。
友人と2人で『焼肉ライク』に入ると、お昼時ということもあり満席で、先に1組が待っている状態だった。
そこから約3分ほどで、2組が食事を終え、退店していった。店員も忙しそうにしていたが、新型コロナウイルス感染防止のための消毒作業だけでなく、ロースターの網の交換もあり、普通の飲食店よりも、準備に手間がかかるのかもしれない。
先に待っていた1組はすぐにカウンター席に通されたが、記者Aと友人は10分以上待った後、2人がけのテーブル席に通された。テーブルと椅子の間隔は狭く、少し窮屈な印象。2人で入店したということもありテーブル席となったのだろうが、むしろカウンター席に並んで座った方がゆったりしたかもしれない。