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なぜClubhouseは人気急落したのか? 早々に辞めた人たちの本音

Clubhouseから離脱したユーザーたちの本音は?(イメージ)

Clubhouseから離脱したユーザーたちの本音は?(イメージ)

 今年に入ってから、日本で突如として話題になったアメリカ発の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。参加するためには他のユーザーからの招待が必要で、ユーザーは発信者になることも、他の人の話を聞くリスナーにもなることできる。芸能人や著名経営者たちがこぞって飛びついたことでも注目された。

 昨年3月にサービスを開始し、今年1月中旬時点で世界で200万人のアクティブユーザーを突破したClubhouseは、日本でもこのまま定着に向けて突き進むかのように思われたが、ここ1か月ほどで環境は激変している。ネット上では「オワコン」「過疎」「飽きた」といったネガティブな声も目立つようになってきた。人気急落の背景に何があるのか。早々にClubhouseから撤退したユーザーたちの声から探った。

 IT企業で働く20代の男性会社員・Aさんは、Clubhouseから遠ざかるようになった理由は、2点あるという。まず、「リアルタイムで聞くという行為が、正直しんどい」と吐露する。

「有名経営者や芸能人の話を聞けるのは、確かに貴重だと思います。でも、わざわざ“生放送”で追いかけるのは辛い。巻き戻すことも早送りすることもできない、アーカイブも残らない。自分のタイミングで聞けないのがデメリットです。YouTubeやTwitterで情報収集した方が、ピンポイントで知りたい情報にたどり着けます。わざわざ長い話をずっと聞いているのは、時間のコスパが悪いとしか言えません」(Aさん)

 Aさんが2点目に挙げたのは、自分が発信者側になる場合でも、わざわざClubhouseで話す必然性が薄いと感じたためだ。当初Aさんは、リアルの友人たちを中心に、職場の愚痴や共通の趣味であるゲームなどを雑談する形で度々利用していたが、「知り合いで集まるなら、LINEのグループ通話で十分」と、結局集まらなくなったという。

 人材紹介会社で働く30代の男性会社員・Bさんは、Clubhouseの招待を受けたことを嬉しそうに自慢してきた同僚を見た時、「mixiのトラウマ」を思い出したと振り返る。

「mixiがまだ招待制だった頃、なかなか招待されないと肩身が狭く、『友達がいない人』などと思われたのがトラウマです。僕はiPhoneなので、Clubhouseは招待されれば利用できる。招待されていなかった頃に『Clubhouseやってる?』と聞かれた時、まだリリースされていないAndroidの人たちが平和に思えて、羨ましかったです」

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