投資情報会社・フィスコが4月19日~4月23日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。米金融緩和策の長期継続観測は後退していないこと、新型コロナウイルス向けのワクチン接種について、有効性や安全性について不透明感が広がっていることから、ドル円の取引ではリスク回避的な円買いが一部で観測されているようだ。しかしながら、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどの通貨に対するドル売りは大きく広がっていないため、ドル円の取引でもドル売り・円買いがさらに広がる可能性については懐疑的な見方が浮上している。
米連邦準備制度理事会(FRB)は早期の景気回復について慎重な見方を変えていないようだが、米国の堅調な経済指標を意識して、投資家のドル選好はしばらく続く見通し。新たなドル売り材料が提供されない場合、ドル円は主に108円台での取引が続く可能性がある。
【米・新規失業保険申請件数】(22日発表予定)
22日発表の米新規失業保険申請件数は、正常化の流れで労働市場の活性化が見込まれる。来月発表される4月雇用統計を巡って改善の思惑が広がれば、長期金利の低下を抑制し、ドル売り・円買いは後退しそうだ。
【米・IHSマークイット4月製造業PMI】(23日発表予定)
23日発表のIHSマークイット4月製造業PMIは60.0と、前月の59.1から上昇する見通し。想定通りなら過去数年間で最も高水準となり、米国経済正常化への期待が広がり、株高・ドル高につながる要因となろう。