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【ドル円週間見通し】今週も底堅い値動きか、FOMC議事要旨にも注目

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが7月5日~7月9日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。足元で1ドル=111円台半ばまでドル高・円安が進行している。111円台後半から112円近辺には利益確定を狙ったドル売りの興味が残されているようだが、米量的緩和策の早期縮小観測が再浮上しており、ドル・円は主に111円台で推移し、底堅い動きを維持するとみられる。7月7日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(6月開催分)で量的緩和策の早期縮小についての肯定的な意見が多くみられた場合、リスク回避的なドル売り・円買いは後退し、ドル円は111円台定着の可能性があり、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準である1ドル=112円台前半の水準が視野に入る。

 一方、英国やオーストラリア、南アフリカなどで新型コロナウイルス変異株(デルタ株など)の感染が増加しており、他の国や地域への波及が警戒される。特に景気回復基調が鮮明なユーロ圏で感染が拡大した場合、世界経済へのダメージも想定されリスク回避のムードが強まりそうだ。その場合は、ユーロ、ポンド、豪ドルに対する米ドル買いが強まり、クロス円レートは円高に振れるが、ドル円は下げ渋る可能性があるとみられている。

【米・6月ISM非製造業景況指数】(6日発表予定)
 6日発表の米6月ISM非製造業景況指数は63.8と、前月の64.0を小幅に下回る見通し。ただ、新型コロナウイルスの打撃からの景気回復傾向が顕著であることから、経済正常化への期待で株高・ドル高の要因となりやすい。

【FOMC議事要旨】(7日公表予定)
 米連邦準備制度理事会(FRB)は7日、6月15-16日に開催したFOMCの議事要旨を公表する。議論の詳細から金融引き締めに関して消極的な意見が多く見られた場合、早期利上げ観測はやや後退する見通し。

・7月5日-9日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(欧)5月ユーロ圏小売売上高 6日(火)午後6時発表予定
・4月実績は、前月比-3.1%
 参考となる4月実績は前月比-3.1%。食品を除く売上高が主に減少した。5月については経済制限措置が緩和されていること、雇用情勢は改善しつつあることから、増加に転じる可能性がある。

○(米)6月ISM非製造業景況指数 6日(火)午後11時発表予定
・予想は、63.8
 参考となる5月実績は64.0で過去最高。経済活動の正常によって需要が増加している。6月については、受注残の増加や新規受注は高い水準を維持する可能性があるが、雇用指数は伸び悩んでいる。60の大台を維持する見込みだが、5月実績をやや下回る可能性がある。

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