転職や定年後の再就職のために、何らかの資格を手にしておきたいと考える人も多いだろう。では、一体どんな資格が就職において有利に働くのだろうか。
簿記のような、多くの業界で重宝される定番の資格以外にも、就職・転職活動でアピールできる資格はある。宅建士、行政書士など15の資格を持つ主婦ライターのまいさんが言う。
「まずおすすめは“QC検定(品質管理検定)”です。これは製造業で取得が推奨されており、持っていれば就活での評価が期待できます」
パソコンの操作に関する資格や検定の証明書を持っていると有利だ。
「IT企業では評価の対象にはならないものの、一般企業ではある程度のITスキルを持っていれば好印象。なかでもセキュリティー関係の資格は、どの企業でも必要なので持っていて損はありません」(まいさん・以下同)
また、不動産業や旅行業は必ずしも資格がなくても就職できるが、旅行業務取扱管理者資格があれば有利になる。
「ファイナンシャル・プランニング技能士のようなお金に関する資格は、金融業や保険業で取得を推奨していることが多く、そのほかの業種でも営業職で生かされることがあります」
資格の専門家たちが注目する「就職に有利になる」資格5種を紹介しよう。
●QC検定
品質管理に関する知識をどれだけ持っているかを筆記試験で客観的に評価する。検定は1級、準1級、2級、3級、4級。受験資格は不問。
●旅行業務取扱管理者
旅行業界で唯一の国家資格。旅行業者はこの資格保有者を営業所に1人以上選任し、一定の管理監督を行うことが義務付けられている。仕事内容は旅行プランの作成、管理、宿や乗り物の予約・手配管理など。受験資格は不問。