脱いだ靴下や服をそのまま床にポイ。何万回言っても、決められた場所に持っていけない。口癖は「次は気をつける」。しかしその“次”が来たことはない──。こんな“モンスター夫”が家にいれば、嫌気がさすのも当然だ。だが、いちいち腹を立てていても自分が疲れるだけ。上手く「ものぐさ夫」を攻略し、改善する方法はないものか。
また注意された。ま、いいか~…
脱いだ靴下や服を床に放置し、洗濯かごに入れない。あるいは、丸めたままの靴下や袖が裏返ったワイシャツをそのまま洗濯機にインする……。そんなモンスターはまだかわいいかもしれない。それらが進化すると、小言を言われないよう、ソファなどの家具のすき間に、靴下やゴミなどを隠蔽し出すからだ。
「結婚20年、新婚時代から何度言っても、夫は靴下を“床ポイ”します。廊下、リビング、トイレ……。丸まった臭い靴下を拾うだけでなく、伸ばして洗濯するのは私。何度キレて怒鳴ったか……。子供が真似をしては大変だと、息子が幼稚園の頃は、家出をしたこともありました。その都度、謝って“次からはちゃんとやる”と言うのですが、数日経つと、元の木阿弥。現在も絶賛床ポイ中ですが、私の方があきらめてしまいました」(48才・会社員)
このタイプの夫が床ポイするのは、靴下や服にとどまらない。使用済みのちり紙、タオル、菓子の袋やアイスの棒など、あらゆるものを“所定の場所に持っていく”ということができないのだ。コロナ禍になってからは、使用済みマスクを玄関先や床に放置する、危険&不快行動も多数報告されている。夫婦関係コンサルタントの川崎貴子さんが話す。
「こういったケースでは、幼い頃から注意力が散漫で、忘れ物などを親や教師から指摘され続けたことで、それに慣れてしまい思考が停止してしまっています。つまり何を言われても何も感じない。開き直っている場合もありますが、いずれにせよ、注意してもあまり効果はないといえます」
【攻略法】どうせやってくれると思わせないことが大切!
こんな夫にどう向き合うべきか。
「“どうせ最後は妻がやってくれる”という甘えもあるはずなので、“脱いだ靴下は洗濯かごに入れてね”と一度伝えたら、その後は絶対に拾わず洗わない。秘技『がまん比べ』に持ち込むのもひとつの手です。履く靴下がなくなり、家中に臭い靴下があふれたら、改心するはずです」(川崎さん)