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50代で貯金ゼロ… まず考えるべきは「年金をいかに増やすか」

年金を増やす働き方を考える(イメージ)

年金を増やす働き方を考える(イメージ)

 2019年の厚労省・金融広報中央委員会の調査によれば、世帯主が50代の2人以上世帯のうち、21.8%が貯蓄ゼロだという。そんな、老後に不安が残るような状況にもし陥ったらどうすればいいか。社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんのアドバイスを参考にしたい。

まずいくら年金がもらえるか確認を

 現在63才の井戸さんは、子供が独立し、夫婦2人暮らし。リタイア生活まで間もない年代だが、50才の時点で貯金がゼロだったらどうしていたか。

「まずは、将来に公的年金がいくらもらえるかを確認します。具体的には、年に一度、誕生月に届く『ねんきん定期便』の『老齢年金の種類と見込額(年額)』の欄を見ます。ただ、私のような自営業者や専業主婦の場合、受給額は少ない。たとえば国民年金の場合、老齢基礎年金の2021年度の支給額は、満額でも月額約6万5000円。これだけでは生活できません。私の場合、夫の年金もありますが、夫が先に亡くなることも考え、年金をいかに増やすかを考えますね」(井戸さん・以下同)

年金を増やす働き方をする

「私は自営業者ですからできる限りは働き続け、その上で、『iDeCo』などで積み立て投資をします」

 もし自分がパートの場合、厚生年金に加入できる働き方を選ぶという。厚生年金は70才まで加入できるので、長く働くことで年金を増やせるからだ。

「さらに、医療保険など、“もしかしたら要るかもしれない”というものには、お金を払いません。とにかく、仕事をして収入と年金を増やし、支出を抑える努力をします。貯金の有無にかかわらず、できるだけ長く仕事をして、人や社会とかかわり続けた方が、精神的にも健康的にもプラスになり、楽しく長生きできるはずです」

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