先行き不透明な時代、不測な事態や将来の備えとして少しでもお金を蓄えておきたいもの。順調に貯金できている人もいるだろうが、その一方で、貯めたくても貯金の方法が自分に合っておらず、貯金できないどころか、かえって散財してしまう人もいるようだ。そんな「貯めたくても貯まらない」経験をした人たちは、どこで失敗しているのだろうか?
銀行に小銭を入金する時に手数料が!
「余った小銭を貯金箱に入れれば、お金が貯まるのではないかと単純に考えていました。500円玉貯金はハードルが高いけど、全硬貨対応ならイケるかなと」
そう明かすのはメーカーで働く30代女性・Aさんだ。財布を三つ折りに変えたAさんは、小銭入れのスペースが非常に小さくなったことから、「財布に小銭を溜めっぱなしにしない」ことを決めた。それがおつり貯金の第一歩だった。しかし、それが裏目に出てしまったという。
「思ったより小銭が貯まらないので、次第に何を買うにも現金派になっていました(笑)。キャッシュレス決済が多くなったことで小さい三つ折り財布にしたのに、完全に本末転倒です」(Aさん)
さらには貯まった後の小銭の処理を想定していなかったため、一苦労があったという。
「私が利用する銀行では、枚数が多くなると、硬貨を入金するのに手数料はかかるようになっていました。そのわりに想定額よりもかなり少なく、あまり貯まっていなくて……。今は貯金箱は全然使っていません。私には、天引きで貯金されて、天引き後の額でのやりくりするみたいな方法が合ってるんだなと思います」(Aさん)
スマホゲームに「課金したつもり貯金」で失敗
「つもり貯金」が失敗に終わった人もいる。PR代理店で働く30代男性・Bさんは、「スマホゲームに課金するせいで貯金できない」と考えて、対策を講じた。
「ゲームで戦力的に十分であっても、あれこれ理由をつけて課金してしまっていたので、課金したつもりで、その分を貯金できないかと考えました。考えたのは、新キャラが登場するたびに、YouTubeでガチャ動画を見て、ガチャを回したつもりになって貯金する方法でした」(Bさん)