『愛の不時着』や『イカゲーム』のブームでNetflixが注目を浴び、月額制動画配信サービスが世代を問わず浸透し、レンタルビデオ店が不要になった。こうしたサブスク(サブスクリプション、定額制サービス)は、賢く使いこなせば節約につながる。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが説明する。
「サブスクはどれも、毎月一定額支払うことで一定のサービスを受けられます。大きく分けて、
【1】動画や音楽、雑誌などが見放題、聴き放題、読み放題になる“定期購読”タイプ
【2】お菓子や化粧品、お酒などの商品が送られてくる“定期購入”タイプ
【3】洋服や家電など、一定期間品物をレンタルでき、期間が過ぎたら返却または追加料金を払って購入できる“レンタル”タイプ
があります。利用頻度が高ければ、普通に購入するよりも安くサービスを受けることができますが、あまり使わないものなら月額料金がかえって高くつくこともあるので、自分にとって本当にお得かどうか見極めて、うまく使いこなしてほしい」(丸山さん・以下同)
トヨタの「KINTO」やホンダの「楽まる」といった車のサブスクもある。単に車を借りるレンタカーとは違い、気に入ったら購入できるものも。同様に、自転車のサブスクもある。
「サブスクライフ」や「フレクト」といった、家電を取り扱っているサブスクもある。定価が約3万円もするバルミューダのトースターを月額1060円から、高級ソファを月額410円からレンタルでき、本当に気に入ったら購入することも可能。買い替えコストの削減にもつながる。こうしたサブスクを利用して、節電や時短の助けになるハイテク家電を利用すれば、固定費削減の一助になる。
「例えば、パナソニックの最新家電に搭載されている『エコナビ』というシステムは、AIでその人の生活パターンや使い方を把握して、人がいないときは暖房の設定温度を下げるなど、臨機応変に節電してくれる機能です。いまやエアコンだけでなく、冷蔵庫、洗濯機、加湿器など、あらゆる最新家電に搭載されているので、いちいち自分で電源を切ったりすることもなく、家電自体が自動的にムダを見つけてくれるのです」