手軽で本格的なコーヒーを味わえると人気の「コーヒーメーカー」。在宅勤務になって購入した、あるいは購入を検討している人もいるかもしれない。一方で、買ったはいいものの、だんだん使わなくなってきたという人もいる。コーヒーメーカーが合う人、合わない人の違いはどこにあるのか? それを探るべく、「私には合わなかった」という購入者にその事情を聞いてみた。
「こんなに簡単に淹れられる!」と感動したが…
在宅勤務が増えたことから、ネットショッピングで、ちょうどマグカップに一杯分だけ淹れられるコーヒーメーカーを買ったというのは、メーカーに勤務する20代女性・Aさんだ。それまで通勤時には、コーヒーチェーン店かコンビニのコーヒーが欠かせなかった。
「朝は職場に向かう途中でコーヒーを買うのがルーティーンでした。休憩時間や仕事終わりに、コーヒーチェーン店で仲の良い同僚や先輩とまったりするのも小さな楽しみでした。でも、完全に在宅勤務になってからは、そういったお店に行かなくなったので、コーヒーメーカーを買って家でコーヒーを淹れようと思ったんです」(Aさん)
そんなAさんだが、最近は出勤日が増えるようになったのに伴い使用頻度が減っているという。
「在宅勤務になってから、朝や一息つきたい時にコーヒーメーカーを使っていて、家でこんなに簡単に淹れられるんだ、と感動していました。“ラテマネー”という言葉もありますが、これまでわざわざ買っていたのが無駄な出費だったと思うほど。出勤するようになったら、マイボトルに家で淹れたコーヒーを入れて出勤しようと考えていました。
ところが、実際に出勤する日が増えていくと、また生活が元通りに(笑)。自然とコーヒーメーカーの使用頻度が減っていき、気づいたら使わなくなっています。私は気分によって“今日はコンビニのコーヒー”とか“今日はスタバがいい”というのがあるし、そもそも“コーヒーが好き”というよりも“外でコーヒーを買うのが好き”なんだと気づいてしまいました」(Aさん)