アップルから新チップ「M1 Ultra」搭載のデスクトップ新シリーズ「Mac Studio」も発表され話題となっているが、そもそもPCユーザーは、「Windows」と「Mac」どちらを選ぶべきなのか──。長年にわたり、論じられてきたこの問題。これまで「ビジネスならWindows」「クリエイティブならMac」などとも言われてきたが、ここ10年でPCの高スペック化はもちろん、Microsoft Office製品のサブスク、スマホ連携、PCゲームの台頭など、PCをめぐる環境は激変しているだけに、かつての印象だけでは決めにくくなっている側面もあるだろう。今から選ぶ場合、何を決め手にすればいいのか。WindowsとMacの両ユーザーに、それぞれ選んだ基準や使い勝手を聞いてみた。
Windowsはビジネスだけでなくゲーム用途でも魅力的
学生時代からずっとWindowsを使ってきたというのは、メーカーに勤務する30代のAさんだ。慣れ親しんできたWindowsの魅力は、「汎用性の高さ」だという。
「仕事に使うソフトやツールで、Windowsに対応していないことはほぼない。Windowsは周囲でも使っている人が多いので、操作が分からなかったら、気軽に聞けるという点もいい。PCの知識がない人は、Windowsが無難だと思います」(Aさん)
Aさんによれば、ビジネス用途だけではなく、プライベートでもWindowsは汎用性を存分に発揮するという。特に差が出やすいのが、PCでゲームをする場合だ。
「ゲームはWindows対応が多いんです。オンラインゲーミングプラットフォームの安くてお得なゲームも、Windows対応ということが多い。PCそのものも、同スペックだと、Windowsの方がMacよりも数万円以上安くなる場合もあります」(Aさん)
MacはiPhone連携とデザイン性の高さが魅力
Macユーザーの考えはどうか。IT企業で働く40代男性・Bさんは、職場ではWindows、プライベートではMacを使用している。そのうえでMacの大きなメリットは「iPhoneやiPadとの連携」だという。