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「周囲がお金持ちばかり…」金銭感覚の違うママ友たちとどう付き合うのが正解か?

ランチで8000円のコースを頼むママも…(写真はイメージ)

ランチで8000円のコースを頼むママも…(写真はイメージ)

 4月、子供が入学・進級して、保育園・幼稚園や小学校などで新たなパパ友・ママ友と知り合ったという人も多いのではないか。同じ年代の子供がいるということで共通の話題は少なくないだろうが、その一方で、これから長く付き合っていく際のハードルとなり得るのが、価値観の違いだ。実際、東京・港区の麻布界隈では、富裕層の金銭感覚に戸惑うママたちが少なくないという。ライターの高木希美氏がその実例をリポートする。

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 3月の入園・入学説明会、4月はじめの入園・入学式、そしてそろそろ新年度で初めての保護者会。この時期は、同じクラスの保護者たちと約1か月のうちに3度も顔を合わせる機会があり、新たなママ友ができる季節です。特に幼稚園では、毎日の送り迎えのほか、幼稚園に子供を預けた後にママ友と一緒にお茶をしたり、ランチをしたりする人たちもいます。

 そんな中で、新潟から東京・港区に転勤してきた桃さん(仮名・以下同、30代)は困っていました。桃さんの夫は転勤族で、名の知れた企業ではあるものの、普通のサラリーマン一家です。結婚して7年は地道な共働きで、桃さんは自分の給料を少しずつ貯金してきました。

「自分たちの収入だけではとても港区に住もうとは思いませんが、夫の会社の家賃補助が手厚いので、子供との時間を大切にするためにも職場の近くに住もうということで、思い切ってここに住みました。でも、周囲がお金持ちばかりで……」(桃さん)

 桃さんが幼稚園で知り合ったのは、家がすぐ近所の2人のママ。初日から他のクラスのママを紹介してくれたり、塾や習い事の情報を教えてくれたり、親切だったそうです。そしてすぐ、一緒にカフェでのお茶やランチに行くようになりました。

「それが、東京ミッドタウンのお寿司屋さんの3800円以上もするランチだったり、叙々苑游玄亭でお昼を食べたり……もちろん素敵なところだし美味しいのは間違いないのですが、庶民の私には週2~3回も高級なランチはついていけなくて」(同前)

 桃さんが「皆さん普段こんなに高いところで食べているんですか?」と聞くと、ママ友たちは「お昼はコスパ最高よ! 夜に家族で行ったら10万円くらいだもん」と、まったく悪気はなさそうだったといいます。

 より厳しかったのは、幼稚園に送ってお茶をした後で、ママ友の1人が「肩こりがひどい」と言い出して、マッサージに行こうと言われた時のことだったそうです。少し疲れが溜まっていた桃さんも体をほぐしてもらおうとついていくと、そこは1時間4000~6000円といったよくある整体サロンではなく、高級ホテルのスパ。お会計は1人2万円ほどでした。せっかくコツコツ貯めてきた貯金がどんどん減っていく桃さん。「仲良くはしたいし、でもお金は続かないし、どうすればいいのでしょうか」と悩んでいます。

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