仕事にゲームに、PCを操作するうえで欠かせない存在がマウス。長時間使うものだからこそ、その使い心地次第で、作業効率や精度も変わってくる。そのため、用途に合った性能のマウスを選ぶことはもちろん、大きさや重さ、クリック音など、こだわりのポイントは少なくない。だがその分、相性の見極めが難しいため、マウス選びに苦戦している人も少なくないようだ。
高いからいいというわけではない
メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、在宅勤務に入ってから「とりあえず買った」というマウスに使用感の悪さを感じていた。
「ネットショップで安いものをとりあえず買いました。大きさも手に合っていないし、操作感が少し鈍い気もします。クリック音も少し不快でした」
それから1年半、左クリックの反応が悪くなったため、Aさんはマウスの買い替えを検討した。その際、「高いものは使い勝手も良いだろう」という思いから、SNSで評判の良いマウスを購入したこともあるが、なかなか理想のマウスに出合えなかった。
「僕はマウスには1000円も使いたくないタイプでしたが、やっぱり高いものの方が使用感も良く、仕事も捗るかもしれないと思ったんです。仕事道具だから投資してもいいという思いもありました。ネットで1万円くらいのものを買いましたが、大きいし重い。だからといって小さくて軽い物だとブレてしまうし、余計な力が入るのか、肩こりがひどくなりました。実際に店頭にでも確認したものでも、家に帰って使ってみるとイマイチということもありました」(Aさん)
マウス選びに苦戦したAさんだったが最近、それなりに満足できるマウスに出合うことができた。出勤の再開が決め手になったという。
「手の大きさが近い同僚が使っているマウスを試しに使ってみたところ、すごくしっくりきました。多くのものから探すよりも、やっぱりある程度、用途や属性が似ている人が愛用するマウスを参考にした方が早い。ただ、Bluetoothのマルチペアリング機能が付いていないことが残念ポイントでした。会社のPCと自分のiPadで仕事しているので、ペアリングが面倒です。すべてが完璧な“理想のマウス”を見つけるのは難しいですね」(Aさん)