ビジネス

物価高騰が死活問題となる量販店「将来への投資」で価格維持・値下げ戦略も

1000品目の価格を今年8月末まで据え置くと発表したミスターマックス(公式サイトより)

1000品目の価格を今年8月末まで据え置くと発表したミスターマックス(公式サイトより)

 世界的な物価の高騰で、多くの企業は「値上げ」という大きな選択を迫られている。世界的な資源高にウクライナ危機、円安といった逆境のなかでも、企業努力で「価格維持」に挑戦する量販店はどういった対応をしているのか──。

 低価格を売りにするディスカウントストアにとって、物価高騰は死活問題となる。

 そんななか、九州から関東まで57店舗を展開するディスカウントストアのミスターマックスは、プライベートブランド製品1000品目の価格を今年8月末まで据え置くことを発表した。食品や日用品、家電製品やインテリア、衣料品など幅広い品目が対象となる。

 ミスターマックス・ホールディングス広報課の担当者が語る。

「物価が上がる局面だからこそ、お客さまの普段の暮らしを応援したいと考えています。価格を据え置く商品は、商品機能の絞り込みや流通コストの抑制、仕入れ先の厳選などにより、価格転嫁を避ける工夫をしています」

 数々の企業が価格維持のために努力を重ねているが、さらに先を行く企業もある。

 北部九州、山口に64店舗展開するホームセンターのグッデイは、6月1日から8月31日まで、消耗品や食料品など約1200品目を値下げするセールを実施している。

「円安や原料高で物価が上昇しており、当社の商品も例外ではありません。しかしホームセンターとしてお客さまのライフラインを支えることは重要との企業判断で、生活に欠かせない商品をあえて値下げしております」(グッデイ広報担当者)

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。