炊事や掃除と並んで、欠かせない家事の1つである「洗濯」。大きく分けて、洗浄、乾燥、たたみという3ステップで構成されるが、時間がかかるうえに、取り込んでたたむのがとにかく面倒くさいと感じる人もいるようだ。少しでも負担を減らそうと、ドラム式洗濯乾燥機を導入したり、コインランドリーを利用する人もいるだろう。そんななか、すべてをやってくれるのが「洗濯代行サービス」だ。はたしてお金を払ってまで、洗濯を外注する価値はあるのか。利用者にその使い勝手を聞いてみた。
もはやないと生きていけないレベル
IT企業に勤務する30代男性・Aさんは、仕事に追われて洗濯物をなかなか処理できず、溜まっていく一方だった。
「洗濯物を干しても、取り込むのが面倒になるんですよね……。ドラム式洗濯乾燥機を購入することも考えましたが、洗いと乾燥はやってくれても『たたみ』はやってくれない。洗濯の何がいちばん嫌いかって、たたむことなんですよね。なんとなく億劫で、洗濯物は溜まるばかりでした」
洗濯が間に合わないからと、下着や靴下を買ってしまう。しかしそうなれば、洗濯物の量は増えるばかりだ。そんなAさんが利用し始めたのが、洗濯代行サービスだった。
「40リットル弱の詰め放題を2週間に1回利用していて、1回2500円くらい。月に約5000円の負担で洗濯のストレスから解消されたのは大きいです。宅配ボックスで集荷・配送してくれるのも便利。たまに自分で洗濯すると、ありがたみがわかります。もはやないと生きていけないレベルで重宝しています」(Aさん)
ただし、Aさんは「乾燥機にかけてはいけないもの」まで詰め放題の袋に入れてしまい、「Tシャツが一回り位小さくなった」という失敗談も明かす。
「私が利用しているサービスは、洗濯マークまではいちいち確認してくれないので、自己責任です。一度失敗して、気をつけるようになりました」(Aさん)