生活必需品でありながら、年々、高スペック化が進み、価格も上昇し続けているスマートフォン。iPhoneの場合、円安の影響による価格高騰も伴い、ハイスペックモデルで20万円以上、通常モデルでも10万円を超えることは珍しくなくなった。このように高額化するスマホだが、そうはいっても長く使っていると、「さすがに買い換えないと使いづらい……」と感じるようになるだろう。そうした中で、高額の最新機種を選ぶのではなく、あえて型落ち機種に買い替えたり、古い機種を使い続ける人もいる。スマホにお金をかけたくないというユーザーたちの声を集めた。
発売から5年経ってもiPhone 8で十分
「今秋にリリースされる予定のiOS16ではiPhone 7がサポート対象外になりました。iPhone 8もそろそろサポートされなくなる時期が近づいていると思うと寂しくなります。いつまで使えるんでしょうか……」
そう嘆くのは、メーカーに勤務する20代男性・Aさんだ。2017年9月に発売された「iPhone 8」を今も使い続けている。
「同僚から『スマホ何で買い替えないの? 古いと不便でしょ?』と聞かれるんですけど、私の使い方だと、ぜんぜんそんなことないんです。電話とメールが使えて、時々Twitterが見られればいい。だから買い替えるのに10万円も20万円もかけたくないというのが本音です」(Aさん)
スマホにお金をかけたくない、もう1つの理由として、「10万円以上かけるならPCにお金をかけたい」と考えているからだという。
「スマホに10万円以上かけるならPCを新調したいと思ってしまう。価値観は人それぞれだと思いますけど、やっぱり今のスマホって、高すぎますよね? 買い替え候補の廉価版モデルのiPhone SE(第3世代)でさえ7万円以上するので、iPhone 8のバッテリーを替えて、もうしばらく使ってみようと思います」(Aさん)